新ゆり眼科

新百合ヶ丘の新ゆり眼科(新百合ヶ丘駅より徒歩3分)

〒215-0021 神奈川県川崎市麻生区上麻生1-3-4
WAKAビル5階
TEL 044-543-8115
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日帰り白内障手術

当院では、日帰り白内障手術を行っております。最新の手術器械を用い、安全性を重視に考えた手術を行っております。

1.白内障とは 2.白内障手術を受ける時期
3.白内障の手術方法 4.白内障手術による合併症
5.白内障手術後の気になる症状 6.白内障手術後の注意点
7.白内障の手術費用 8.まとめ
9.眼内レンズの度数決定法について 10.当院での白内障手術前後の流れ

 

1.白内障とは

白内障は、眼の中の水晶体が混濁する病気です。そのために、視力の低下・ものがかすんで見えるなどの症状が出てきます。点眼薬・内服薬による治療もありますが、白内障の進行を抑制するのみで、白内障を消すことはできません。現在では、今より眼を良くするためには手術治療しかありません。

■白内障を手術しない場合
白内障は急激に失明する病気ではありません。そのため、手術治療は我々が強制するものではありません。手術治療に抵抗がある方は、手術をしない選択肢もあります。しかし、白内障は、年齢とともに進行し、徐々に視力は低下することが多いです。また、進行した白内障は、手術の難易度が増し、後述する合併症の頻度がさらに高くなります。

白内障を放置すると、左図から右図のように白内障が進行します。右図のようになると、手術が難しくなります。

 

2.白内障手術を受ける時期

白内障手術を受ける時期は、ご本人が日常生活に不自由して見え方をよりよくしたい時と考えております。他には、運転免許の更新ができないなどの時です。手術をしなければ失明する病気ではないので、我々から強制する手術ではありません。
ただし、以下の場合は、早めの手術を受けることをお勧めしております。

〔1〕緑内障発作を起こしやすい目の方
〔2〕白内障手術が難しい目をされている方:瞳孔の開きが小さい・落屑(らくせつ:水晶体の表面にたまるふけ)がある方など
〔3〕片目の視力が不良の方

 

3.白内障の手術方法

〔1〕麻酔 :点眼薬による麻酔で行います。
〔2〕切開 :角膜(黒目)と強膜(白目)の境目を2.5mm程度切開します。
〔3〕前嚢(ぜんのう)切開 :水晶体の前の袋を円形に切開します。
〔4〕水晶体除去 :超音波にて水晶体の中身を小さく砕き、砕いた破片を吸引します。
〔5〕眼内レンズ挿入 :水晶体を除去しただけでは、まだピントが合わない状態です。ピントを合わせるために、眼内レンズ(半径6mm程度のプラスチックのレンズ)を折りたたんで、水晶体があった位置に挿入します。眼の中でレンズを開いて、水晶体の袋の中に収めていきます。
〔6〕閉創 :切開した部分を閉じていきます。

手術時間は10~15分前後です。手術というと大げさに聞こえるかもしれませんが、時間としては虫歯の治療と同じくらいです。ただし、眼の組織が弱い方、白内障が進行している方は、1時間程度時間がかかることがあります。
手術後は、白内障による濁りが除去されて、透明な眼内レンズになり、再び眼の中に光がよく通るようになります。そのため、視力が回復したり、ものがきれいにみえたりと自覚症状の改善が見込めます。ただし、緑内障・糖尿病網膜症など白内障以外の眼の病気がある方は、視力がどこまで回復するかは不明です。手術による成功率は90%程度と非常に安全な手術になっています。手術後「よく見えるようになった。」など多くの方に、満足していただいております。「顔のしみ・しわがこんなにあったとは知らなかった。」「家のほこりが見えるようになり、掃除を頻繁にするようになった。」など、我々が返答に困るようなコメントをされる方もいらっしゃいます。

▲白内障の手術光景です。顕微鏡を使った、ミリ単位の非常に細かい手術になります。突然顔を動かすと、大変危険です。何かあれば声で教えてください。手術中、お話することは構いません。
▲透明な眼内レンズになることで、光が眼によく通ることにより、視力の改善などが見込まれます。

目の中に入れる眼内レンズです。

 

4.手術による合併症

白内障は、現在の医学では、安全な手術になってきております。しかし、以下のような合併症を生じる可能性があります。

眼内炎
眼のなかに細菌が侵入し、うみがたまってしまう状態です。頻度としては2,000人に1人とまれではありますが、眼内炎になると緊急手術が必要になったり、視力が手術前より低下したりする人もいます。眼内炎にならないように、手術前後で抗生物質の点眼薬を使用します。点眼薬は、我々が申し上げる回数を欠かさず点眼するようにして下さい。
▲目がとても充血し、目の中にうみがたまっています(白矢印)。(昭和大学より)
 
駆逐性出血(くちくせいしゅっけつ)

眼のなかに大量出血してしまうことです。こちらもまれですが、起きてしまうと、手術前よりも視力が低下してしまいます。

眼内レンズが挿入できない

眼の組織が弱い方は、ピントを合わせる眼内レンズが挿入できないことがあります。このときは、コンタクトレンズを使用し、視力を矯正していきます。あるいは、眼内レンズ縫着(ほうちゃく)術といって、眼の中にレンズを縫い合わせ、固定する手術をうけていただくこともあります。

メガネの必要性
当院で使用している眼内レンズは単焦点レンズといい、ピントを一箇所にしかあわせることができません。例えば、遠くにピントを合わせるレンズを挿入した時は、遠くは見えますが、近く(例えば細かい文字など)にはピントが合わなくなり、近くは良く見えません。反対に、近くにピントをあわせた時は、遠くが良く見えません。そのために、メガネが必要になります。手術後、レンズの度数が安定するのに1~2ヶ月かかりますので、メガネを作る時期は、手術後1~2ヶ月程度と考えておいて下さい。また、現在では多焦点レンズといい、ピントを遠くと近くに合わせられるような遠近両用レンズもあります。ただし、当院では、多焦点レンズを扱っていないため、ご希望の方は、他の病院を紹介させて頂いております。
白内障手術は、裸眼視力(らがんしりょく:メガネをかけない視力)を向上させることが目的ではありません。
▲ご友人の中には必要ないとおっしゃる方もいるかもしれませんが、理論的には手術後メガネは必要です。
 
眼内レンズの度数ずれ

眼内レンズは、角膜曲率半径(角膜のカーブ)と眼軸長(眼の長さ)にて、コンピューターで計算して、挿入するレンズの度数を決めています。そのために、ずれが生じることがあります。これは、遠くにピントを合わせるようなレンズを選択した場合においても、遠くは良く見えなく近くにピントが合ってしまうことです。ずれが生じたときは、メガネにて視力を矯正していきます。ごくまれに眼内レンズを交換する手術をすることもあります。

角膜細胞の減少

手術する水晶体と角膜(黒目)はとても近い位置にあります。そのために手術後、角膜の細胞が減り、水疱性角膜症(すいほうせいかくまくしょう)といって、角膜が濁ってしまうことがあります。その場合は、角膜移植などが必要になります。手術前に角膜の細胞数をチェックします。角膜の細胞が少ない時は、大学病院での手術を勧めています。

後発白内障

手術の数カ月から数年後に眼内レンズの周囲が濁ることです。白内障手術後の20~30%の方に起こるとされています。ほとんどの後発白内障は、外来でレーザー治療にて治すことができます。

ショック

手術による緊張、麻酔薬あるいは抗生物質などのアレルギーにて血圧が下がってしまったりすることです。起きたときは、迅速に治療して対応します。
人によっては、視力が回復するのに時間がかかる方もいらっしゃいます。
また、手術が予定通り成功としたとしても、満足いただけない方も中にはいらっしゃいます。

 

5.手術後の気になる症状

(眼の充血、違和感、まぶしく感じる、暗いところで光がにじむ、糸くずが飛んで見える)

眼の充血

眼が赤いのは、眼の表面の出血であることがほとんどです。徐々に良くなることがほとんどです。目やに・痛みを伴うような赤みは、眼内炎の可能性もあるので早めに受診して下さい。

異物感

手術により眼に侵襲を与えているために、手術後はしばらく眼がゴロゴロするなどの異物感が残ります。徐々に良くなることがほとんどです。ドライアイ・糖尿病など病気がある方は角膜(くろめ)に傷が出ることがあり、異物感が消えるのに時間がかかることがあります。

異常光視症(ディスフォトプシア)

不快な視覚現象の総称で、手術後に以下の症状が目立ちやすくなることがあります。時間の経過とともに、目立たなくなることが多いです。日常生活には支障がないことがほとんどです。これは、瞳孔の大きさ、眼内レンズのエッジの目の中での反射、などが原因とされています。ポジティブディスフォトプシアとネガティブディスフォトプシアがあります。
①ポジティブディスフォトプシア:グレア(光がまぶしく感じる)、ハロー(光源のまわりに輪が見える)、スターバースト(光が放射状にみえる)、閃光(チカチカと光が見える)。夜間の運転時(対向車のライト)や暗いところから明るいところに出たときに目立ちやすいです。
②ネガティブディスフォトプシア:視野の耳側(外側)が暗い影のように感じる。
 

糸くずが飛んで見える

いわゆる飛蚊症(ひぶんしょう)です。飛蚊症の原因は、眼のなかにある硝子体といわれるゼリーの濁りが原因です。手術にて、水晶体の濁りをきれいに除去しても硝子体の部分は以前のままのため、飛蚊症は白内障手術によって改善するものではありません。むしろ、今まで白内障による霞みで気にならなかった飛蚊症が、手術後にかえって気になることすらあります。飛蚊症は、手術の結果とは関係ありません。個人差はありますが、生理的な飛蚊症の症状は時間とともに気にならなくなってきます。

白内障手術にて、今お困りの眼の問題がすべて解決する訳ではありません。

 

6.白内障手術後の注意点

白内障手術後、1週間程度は洗髪・洗顔ができません。首から下は、普通に入浴やシャワーは可能です。洗髪をしたい場合は、美容院・床屋で眼に水が入らないように、洗ってもらって下さい。

■家事 :手術の翌日からしていただいて構いません。
■運動 :散歩など軽い運動は手術翌日からして構いません。ジョギング・体操・球技など汗をかくような運動は、手術後2~3週間は控えてください。プールは、最低1ヶ月は控えてください。水泳をする時は、必ず我々の許可をとってからにして下さい。プールは、きれいな水ではないので、細菌が眼の中に入って、眼内炎を起こすことがあるからです。
■外出 :買い物など手術の翌日からして構いません。旅行は、手術後2~3週間は控えてください。温泉に入る時は、眼に水が入らないようにして下さい。これも、眼内炎の原因になるためです。
■食事 :特に制限はありません。飲酒は、可能であれば、術後1週間は控えてください。飲酒により、眼の炎症が強くなることがあるからです。酔っ払って、転んだりぶつけたりしないように気をつけて下さい。
■運転 :手術後1週間程度は控えてください。
■点眼薬による治療 :手術後、3ヶ月前後は点眼薬を使用します。徐々に点眼薬の本数、回数は減らしていきます。

白内障手術後の保護メガネです。
ほこりが入るのが気になる方、目をこするくせのある方は、使用してください。
(右写真)

 

7.手術の費用

手術当日は、手術料・手術時に使用する薬剤料などにより、1割負担の方で約1万5千円、3割負担の方で約4万5千円程度です。
皆様それぞれの治療の内容により、前後することがありますので、ご了承下さい。
生命保険に加入されている方は給付金が出ることがありますので、当院まで書類をお持ちください。

 

8.まとめ

1.
白内障の手術は短時間で安全にできるようになってきました。
2.
予期せぬ事態で視力が低下してしまうこともあります
3.
今お困りの眼の問題がすべて解決する訳ではありません
4.
手術で目に侵襲を与えるために、異物感などが残る方もいます
 
 

 

9.眼内レンズの度数の決定法について(どの距離を一番みやすくするか)

眼内レンズもメガネと同様にいろいろな度数があります。目に入れる度数により、遠くを見やすくしたり、近くを見やすくしたり、近視を治したりすることができます。
眼内レンズの度数の合わせ方は、大きくわけて以下の4つに分けられます。どの距離に焦点を合わせるかで、手術後の満足度がかわります。当院で使用しているのは単焦点眼内レンズなので、ある焦点に関してはめがねなしではっきりみえますが、基本的には手術後もめがねは必要になります。度数の決定法についてある程度の目安を示します。裸眼視力に関しては乱視なども関係しますのである程度の目安と考えてください。

1.遠くに焦点を合わせる(裸眼視力で0.7以上、2m以上先がみえるようにする)

お勧めする人:昔は遠くがよくみえていた人、運転する人、近視でコンタクトレンズを装用していて手術後もめがねやコンタクトレンズなしで遠くが見えたい人。
※近くをみるときは老眼鏡が必要になります。

2.中間距離に焦点を合わせる(裸眼視力で0.5前後、50cmから1m前後の距離を一番見やすくする)

お勧めする人:運転せず、家の中でめがねをあまりかけたくない人。音楽をされている方で楽譜・楽器をみえるようにしたい人。外出したり本を読んだりあまりしない人。
※遠くも近くもある程度はみえます。よりくっきりみえるようにするためにはめがねが必要です。

3.近くに焦点を合わせる(裸眼視力で0.1-0.2前後、30-40cmくらいの距離を一番見やすくする)

お勧めする人:昔から近視があり、コンタクトレンズを装用していない方で、読書や細かい作業をする人。
※若い時は遠くが見えていた方で、近くがみえるレンズをご希望される方がいらっしゃいます。近くに焦点を合わせるレンズを挿入すると、遠くが見えなくなってしまうので、若い時に近視がない方にはあまりお勧めはしません。
※遠くを見るときはめがねが必要になります。

4.モノビジョン法(片目を遠く、片目を近くに焦点を合わせる)

お勧めする人:昔から不同視(モノビジョン:片目で遠くがみえ、片目で近くがみえている)の人
※新聞などのメディアでは、この方法をお勧めする医師がいらっしゃいますが、私としてはあまりお勧めしません。確かに、遠くも近くも理論的には見やすくはなりますが、人間は普段、両目を開けて見ているために、慣れの問題がとてもあります。また、立体感覚が両目とも同じ度数の場合に比べ落ちる場合があります。手術前から長い間、モノビジョンで過ごしていた方はすでに脳が慣れているためにこの方法をお勧めすることがあります。

★目に挿入する眼内レンズの度数は最終的には医師とご本人と相談の上、ご希望を聞いたうえで、最終決定していきます。

 

10.当院での白内障手術前後の流れ

当院での白内障手術は、すべて「日帰り」手術で行っています。
手術そのものは日帰りですが、安全に手術を行うためには必要な検査・診察・手術の説明といった準備が必要になります。
当院では、手術日決定から手術に至るまで、2回の受診をお願いしています。

手術日の決定:医師の診察のうえ、手術日を決定します。手術前に必要な血液検査を致します。※手術の予約は、電話などでは受け付けしておりません。

手術前検査および説明:医師から手術の説明をします。看護師から手術前後の点眼の説明、今までに罹患した病気やいま使用しているお薬の確認、手術の流れについて説明します。
また、手術に必要な検査(眼内レンズの度数を決める検査、乱視の度数の検査)を行います。
所要時間は1時間程度です。※必要に応じてご家族にも同伴して来院して頂きます。

手術日:手術予定時間の1時間10分前に当院に来院して頂きます。手術する目の確認およびマーキング、血圧測定、瞳孔を広げる点眼を目にして手術の準備をします。手術後は、眼球保護のために、金属の眼帯あるいは保護メガネをします。
手術後は血圧を測定して問題なければ、お会計をして、ご帰宅となります。当院に滞在している時間は2時間程度です。

※片眼での歩行は、平衡感覚・距離感が両目の時と違いますので、可能であればお付き添いのかたと一緒にご帰宅いただくことをお勧めしています。
※当院への来院時間は、4・5日前に当院からご本人様にお電話を致します。一番初めの方は、13時10分来院、一番遅い方ですと、16時頃来院して頂きます。
※お会計は現金でお願いします。クレジットカードは使用できません。3割負担の方で、4万円程度です。

手術翌日:眼帯をしていれば眼帯を外します。視力・眼圧検査を行い、瞳孔を広げる点眼をして、医師の診察を受けます。所要時間は、1時間程度です。

手術後3日目7日目2週間後4週間後2か月後3か月後には来院して頂きます。
その後も、定期的に通院して頂き、経過をみます。

※感染症や合併症の早期発見のために手術後の通院が大切になります。
※手術後の通院で、ご都合の悪い日があれば、医師と相談して来院日を相談します。

※以下は手術前検査の時に渡しているスケジュール表と点眼説明書です。

術前後のスケジュール
術前後のスケジュール
点眼3種類用薬剤提供書
手術における合併症予防および手術後の炎症の早期回復を目的として以下の点眼薬を手術前後で使用していただきます。点眼薬の種類は、多くの方では3種類使用していただきますが、目の状態により2種類になることもあります。また、治療後の経過によっては点眼薬を変更したり、中止したり、追加したりすることもあります。
点眼薬をすることが大切ですので、点眼薬をうまく管理できない患者さんはご家族の協力が必要となります。
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